1. 自分の”できる”を、探しつづけて

つながるよろこび 自分の”できる”を、探しつづけて

幹線道路から少し入った閑静な住宅街に、可愛らしいミモザ色の壁がみえてきます。そこは、長屋をリメイクした隠れ家的カフェ「パンとカフェ花麦」。

お店の戸を開けるといきいきした店主の花緒里さんの笑顔と手づくり天然酵母パンが迎えてくださいます。この天然酵母パンこそ、花緒里さんがこのお店を立ち上げたきっかけ。

出産から社会復帰、そして2児のママとなりカフェのオープンへと歩まれてきた花緒里さんにこれまでと、これからのお話をお伺いしました。

天然酵母との出会い

花緒里さんは2007年に長男を出産。会社復帰をされましたが、仕事が思うようにできないジレンマを感じたんだそう。

『勤務先では、産休明けで働く人が少ない時代だったんです。』

育児と仕事。自分には何ができて、何がしたいのか。葛藤の中、自分探しの日々が続きました。

『それまで何気なく洋裁とパン作りの習い事に通っていて。今から極められるのってどちらだろうと悩んでいたときに耳に入ってきたのが、天然酵母なんです。』

そして探しあてた、「天然酵母パン作り教室」。この天然酵母パンとの出会いが花緒里さんの毎日を、大きく変えていきます。

パンと向き合う日々

天然酵母にはまり始めた時期は会社の机の上で、酵母を育てたこともあるそう。

『来る日も来る日も、パン焼いてたなぁ~。酸っぱくて、堅いパンをよく作ったけど、皆、それでも食べてくれてた!』

それが、天然酵母パンを続ける原動力にもなりました。寝ても覚めても、頭の中は天然酵母のことばかり。なんと、2人目を出産される際も『パンを焼いてから行きたい!』と思われたんだとか!

子ども達が成長していく過程でも「食が身体を作っていく」ことの重要さを再認識し益々、天然酵母へ情熱を向けられました。その熱い気持ちが自然と、カフェオープンのきっかけとなりました。

同じレシピでも、作り手によって違うパンが出来る

『継ぎやすい酵母は麹とご飯でつくる酒種と乾燥したレーズンの酵母です。

生の果物の酵母は育てるのが難しいですが、そこは、あえて挑戦です!苺の時期になると、苺と粗糖と水をいれると、瓶の中にぷくぷくと気泡がたち、酵母が増えていきます。

酵母数を増やすことによって、元気なパンが出来上がりますが、同じレシピでも、作り手によって違うパンが出来るのが酵母の面白いところなんです。』

たくさんの笑顔があつまるところ

花緒里さんの一日は、午前4時の仕込みから始まります。眠い目を擦りながら、子ども達が起きてくる7時までが勝負。

楽しい日もあれば、つらい日ももちろんある。朝、色んな感情と向き合いながらも真摯にパンを焼き、カフェのオープンへ向けて準備を整えます。

『花麦のパンが食べたい!っていう人が来てくださったらそれだけで幸せかなぁ。』

と、花緒里さん。

いまでは、地域の方々に天然酵母のパン教室を開かれたりイラストレーターさんのワークショップを開かれたりとカフェという垣根を越えて、たくさんの笑顔があつまる場所に。

多くの事を望むわけではなく、天然酵母のパンと共に、カフェでたのしい時間をお客さまとすごし、仲間を作っていく。

素直に、純粋に「自分」と向き合われて進んでこられた花緒里さんのお店だからこそたくさんの「楽しい」が集まってくるんだ、と感じます。

今日もひとくち、花緒里さんのパンから元気をもらって。自分と向き合う事の大切さを、学ばせていただきました。

パンとカフェ花麦 花緒里さん
花麦のコンセプトは「手作りを楽しむ」。フルーツや麹から採取した自家製酵母パンにこだわり、手作り出来るものは手作りしたいという想いから、お店作りにも携わらせてもらいました。

手作りの楽しさ、ゆったり癒される、そんな空間が花麦でありたいと思うのです。
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